はやく俺のこと好きになってよ、先輩。
「・・・・・・俺だけ?寂しいの」
更にぎゅっと抱き締められる。
え、なに。可愛すぎるんですけど・・・
「私だって寂しいよ?でも、これからだって変わらず会えるでしょ?私も一人暮らしする予定だし、いつでも遊びに来てよ」
「じゃあ俺もそこに住もうかな」
首筋に顔を寄せられてちょっとくすぐったい。
「それはダメだよ。まだ高校生なんだから」
「・・・・・・。年下扱いしないで」
そう言われたかと思うと、目の前に一ノ瀬くんの整った顔とその後ろに天井が見えた。
っ、
押し倒された・・・?
てことは、いよいよ?
行為自体は初めてではないのに、一ノ瀬くんとするんだと思うとドキドキし過ぎてどうにかなりそう。