はやく俺のこと好きになってよ、先輩。
自慢ではないけど、告白はそれなりに経験があって、毎回淡々と応じて来たし、後引くことはなかった。
それなのに、今の私はどうしたんだろう。
さっきの告白の衝撃にやられたかのように頭の中がそれに支配されている。
なんだあの顔。
普段チャラチャラしてるくせに、急に真剣になっちゃって、あの顔はずるいでしょ。
ハッ!もしかしてそれも作戦なの?
いやいやでもさすがに・・・・・・
あーもう、わかんないっ
一ノ瀬くんのことを考えるのはやめやめ!
明日からも淡々と対処するだけよ、明華。
そう自分に言い聞かせ、頭の中のモヤを振り払った。