はやく俺のこと好きになってよ、先輩。


「はい、先輩」


「ありがとう。あ、お金払う」


「いいです。俺が無理に付き合ってもらったから、奢らせてください」


「いやでも、」


「俺が先輩に奢りたいの。だから、ね?」


「・・・わかった。ありがとう。いただきます」


大人しく財布をバッグに戻し、クレープにかじりつく。


「んー!美味しいっ」


やっぱりこの組み合わせは最高っ。そう思いながらモグモグと味わっていた。


「フッ可愛い。クリーム付いてるし」


「え、うそ、どこ?」


「・・・・・・ココ」


自分で取ろうと思っていたのに、一ノ瀬の指がそのまま私の右口角に触れた。


それをそのまま自分の口に運ぶ一ノ瀬くん。


「ん、うまっ」

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