はやく俺のこと好きになってよ、先輩。
「何かな?」
リーダーみたいに真ん中に立つ子を見て、なんとなく察してはいるけど。
「遥斗から離れてくれません?目障りなんです」
やっぱり。
あの時、私を睨んでた子だもんね。
「私は何もしてないよ」
「は?先輩だからって調子乗ってんの?」
ドサッ
・・・いったぁ。
左肩を強く押されて、バランスを崩し尻餅をついてしまった。
「フッ、だっさ」
ケラケラと笑ってる3人。
はあーあ、本当ダサいな。ゆっくりと立ち上がって、スカートをパンパンと叩いた。
「遥斗に近寄らないでよ!」
「だから、私は近づいてないって」
「はあ!?遥斗から来てるって言いたいわけ?ふざけないでよ!遥斗は誰も好きにならないんだから!みんなと遊んでくれるの!なのにっ・・・なのに!最近はアンタばっかり!みんなの遥斗なのにっ」