はやく俺のこと好きになってよ、先輩。


「あ・・・そうだったんだ・・・。ご飯中だったよね?ごめんね、迷惑かけて。それと、ありがとう。助かった」


仁乃も心配してるよね。早く戻らなきゃ。


「なんで先輩が謝んの。怒ってもいいのに、お前のせいだって」


「いや、それはないよ。美咲ちゃん?だっけ、ちゃんと話聞いてあげなよ?・・・じゃ、仁乃も心配してるだろうし、私行くね」


「あ・・・先輩、あすか先輩!」


私の腕を掴もうとした一ノ瀬くんの手を避けて、私は走り出した。

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