はやく俺のこと好きになってよ、先輩。


家族と一緒にご飯を食べて、お風呂に入り、2階の自分の部屋のベッドに倒れ込んだ。


ふぅーーー

なんか疲れたな。


今日はすごく良く眠れそう。


そう思って、ぐるっと仰向けに寝返りを打った。


♪〜♪〜

スマホの着信を知らせる音が鳴り、慌ててスマホを確認すると、「一ノ瀬くん」と表示されていて、私はバッと体を起こした。


「っもしもし」


『あすか先輩、今、大丈夫でした?』


一ノ瀬くんの低くて落ち着いた声が耳に響き、トクトクトクと脈が少し早くなるのを感じた。

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