はやく俺のこと好きになってよ、先輩。


「うん、大丈夫だよ。今日はお疲れ様」


『先輩もお疲れ様でした。・・・リレー、最後ちゃんと観てました?』


「・・・うん。一ノ瀬くん、速かったね!びっくりしたよ。私がもうちょっと差つけてたら、負けなかったのかなーなんて、はは」


『先輩がどれだけ差つけてても、絶対俺が抜いてたよ。先輩とのデートがかかってんだから』


「・・・そ、そう?」


なんかムズムズする。

シーツを触ってみたり、髪を触ったりなんだか自分の無意識な動きが落ち着かない。


『で、約束通り、デートしてくれるんだよね?先輩』


「・・・まあ、約束だからね」


つくづく可愛くない私。

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