はやく俺のこと好きになってよ、先輩。
『フッ、あー・・・嬉しすぎてどうにかなりそ。俺は早く会いたいんだけど、さすがに明日はあれだから、明後日はどうすか?』
「・・・うん、いいよ」
『っしゃ。じゃあ明後日、11時に〇〇駅の改札出たとこ待ち合わせでいい?』
「うん、大丈夫」
『じゃあ、それで。・・・先輩、デート、楽しみにしてるね』
スマホの向こうで意地悪く笑っている一ノ瀬くんが想像できた。
「はいはい、じゃあね」
『ははっ、じゃあまた』
そう言って電話は切れた。
明後日か、何着て行こう?こういうの久しぶり過ぎて、変にドキドキする。
さっきまですぐ眠れそうだったのに、頭が冴えてしまって、そのあと布団に入ってもなかなか寝付けなかった。