どんな君も、全部好きだから。
上手く言葉にできない私は、首を左右に振って否定する。
夏海くんは何も悪くない。
「ち、ちがっ・・・私がダメなのっ・・・。私が何もない人間だから、自分に自信がないから・・・」
「何もなくねぇよ。俺、早坂の好きなとこいっぱいあるよ」
夏海くんは私の手を握りながら『好きなとこ全部言おうか?』と顔を覗き込んできたので、恥ずかしすぎて思わず首をぶんぶんと振った。
そんな私の様子を見てフッと目を細める夏海くん。
「何にモヤってたのか詳しく聞いてもいい?」
少し気持ちが落ち着いたところで改めて聞かれて、私は言葉に詰まった。
私の中のあんなドロドロした気持ち、本当に話してしまっていいの?
私のこと面倒にならないかな・・・?
「何でも言っていいんだよ。思ってることそのまま教えて」
なかなか言葉にする勇気の出ない私を見て、夏海くんは握っていた手に優しく力を込めた。
その温もりから『お願いだから話してほしい』という彼の気持ちが流れ込んでくるようだった。
優しく包み込んでくれるような温かさにじわりと心が溶かされた私は、おもむろに口を開いた。
夏海くんは何も悪くない。
「ち、ちがっ・・・私がダメなのっ・・・。私が何もない人間だから、自分に自信がないから・・・」
「何もなくねぇよ。俺、早坂の好きなとこいっぱいあるよ」
夏海くんは私の手を握りながら『好きなとこ全部言おうか?』と顔を覗き込んできたので、恥ずかしすぎて思わず首をぶんぶんと振った。
そんな私の様子を見てフッと目を細める夏海くん。
「何にモヤってたのか詳しく聞いてもいい?」
少し気持ちが落ち着いたところで改めて聞かれて、私は言葉に詰まった。
私の中のあんなドロドロした気持ち、本当に話してしまっていいの?
私のこと面倒にならないかな・・・?
「何でも言っていいんだよ。思ってることそのまま教えて」
なかなか言葉にする勇気の出ない私を見て、夏海くんは握っていた手に優しく力を込めた。
その温もりから『お願いだから話してほしい』という彼の気持ちが流れ込んでくるようだった。
優しく包み込んでくれるような温かさにじわりと心が溶かされた私は、おもむろに口を開いた。