どんな君も、全部好きだから。
声のした方に顔を向けると、夏海くんが険しい顔で私に駆け寄ってきているところだった。
「当たった?」
夏海くんが私の顔を覗き込みながら頬の辺りを心配そうに凝視している。
「う、ううん、ちょっとかすっただけだから、大丈夫だよ」
否定するために慌てて左手を胸の前で振ったとき、わずかな違和感に思わず顔をしかめてしまう。
転んで左手をついたときに手首をひねってしまったらしい。
そんな私の反応を見て、夏海くんはすべて察したようだった。
「岡井、早坂が抜けても大丈夫だよな?」
「それは全然大丈夫だよ。人数は足りてるし。早坂さんケガしちゃった?」
岡井さんと、その隣にいた瑞希ちゃんも私のところに来て心配そうな顔をしている。
「たぶん転んだときに手首やっちゃってる。とりあえず保健室連れてくわ」
「あの、ごめんなさい・・・私がぼーっとしてたから・・・」
「早坂さんは何も悪くないよ。ホントどこ打ってきてんだよって感じ。しかも打ったのバレー部のヤツだし」
岡井さんは呆れた顔で隣の男子のコートに睨みをきかせながらそう言った。
「当たった?」
夏海くんが私の顔を覗き込みながら頬の辺りを心配そうに凝視している。
「う、ううん、ちょっとかすっただけだから、大丈夫だよ」
否定するために慌てて左手を胸の前で振ったとき、わずかな違和感に思わず顔をしかめてしまう。
転んで左手をついたときに手首をひねってしまったらしい。
そんな私の反応を見て、夏海くんはすべて察したようだった。
「岡井、早坂が抜けても大丈夫だよな?」
「それは全然大丈夫だよ。人数は足りてるし。早坂さんケガしちゃった?」
岡井さんと、その隣にいた瑞希ちゃんも私のところに来て心配そうな顔をしている。
「たぶん転んだときに手首やっちゃってる。とりあえず保健室連れてくわ」
「あの、ごめんなさい・・・私がぼーっとしてたから・・・」
「早坂さんは何も悪くないよ。ホントどこ打ってきてんだよって感じ。しかも打ったのバレー部のヤツだし」
岡井さんは呆れた顔で隣の男子のコートに睨みをきかせながらそう言った。