どんな君も、全部好きだから。
* *
「早坂さん」
お昼休み、お弁当を食べ終わってお手洗いに行っていた私は、教室に戻ろうとしたところで神崎さんに呼び止められた。
「もうお昼食べ終わったよね?ちょっと聞きたいことあるんだけど・・・時間いいかな?」
何となくドキッとしてしまったけど、私は小さくうなずいて神崎さんについて廊下を歩き始めた。
人気のない教室の前に到着すると、神崎さんはゆっくりと私の方へ振り返る。
「ごめんね、こんなところ連れてきて。なんか、賢斗がずっと早坂さんのこと見てて教室では話しづらくてさ」
「夏海くんが・・・?」
「うん。早坂さんに変なことしてくるヤツがいないか、見張ってる感じ」
そ、そうだったんだ・・・。それは気づかなかった・・・。
「・・・早坂さんて、賢斗と昔から知り合いなの?幼馴染、とか」
「えっ?ち、違うよ。高校で初めて会ったので・・・」
神崎さんの唐突な質問に私は慌てながら答える。
「そっか。わたし賢斗とは中学から一緒なんだけど、賢斗が女の子を苗字以外で呼ぶの、一年生の幼馴染の子だけだったからさ。もしかして早坂さんもそうなのかなってちょっと思っちゃった」
「早坂さん」
お昼休み、お弁当を食べ終わってお手洗いに行っていた私は、教室に戻ろうとしたところで神崎さんに呼び止められた。
「もうお昼食べ終わったよね?ちょっと聞きたいことあるんだけど・・・時間いいかな?」
何となくドキッとしてしまったけど、私は小さくうなずいて神崎さんについて廊下を歩き始めた。
人気のない教室の前に到着すると、神崎さんはゆっくりと私の方へ振り返る。
「ごめんね、こんなところ連れてきて。なんか、賢斗がずっと早坂さんのこと見てて教室では話しづらくてさ」
「夏海くんが・・・?」
「うん。早坂さんに変なことしてくるヤツがいないか、見張ってる感じ」
そ、そうだったんだ・・・。それは気づかなかった・・・。
「・・・早坂さんて、賢斗と昔から知り合いなの?幼馴染、とか」
「えっ?ち、違うよ。高校で初めて会ったので・・・」
神崎さんの唐突な質問に私は慌てながら答える。
「そっか。わたし賢斗とは中学から一緒なんだけど、賢斗が女の子を苗字以外で呼ぶの、一年生の幼馴染の子だけだったからさ。もしかして早坂さんもそうなのかなってちょっと思っちゃった」