どんな君も、全部好きだから。
そう淡々と話す神崎さんは、私のことをどう思ってるんだろう。
誰が見ても夏海くんと一番仲が良い女子で、この二人はいつか付き合うのかなって以前の私も思っていた。
それくらい夏海くんに近い存在の女の子。
神崎さんが夏海くんのことを好きなんだったら、私はきっと邪魔な存在だよね・・・。
「賢斗は早坂さんと『まだ付き合ってない』って言ってたけど、どういう状況なの?」
神崎さんの眼差しが少し鋭くなったような気がして、私は思わず身体を強張らせてしまった。
正直に話すべき?
でも話さない理由が思いつかない。
「つ、付き合ってほしいと言われたけど・・・お返事はまだしてない状態です」
私はドキドキしながら話した。
本当は一度断っていることは、話がややこしくなるかなと思って言わなかったけど。
神崎さんの反応を確かめるのが怖くて顔を見ることができなかったので、俯いて次の言葉を待つ。
「それってどういうこと?返事保留にしてるの?」
「・・・そういうことになります」
「賢斗のこと、キープ、してるの?」
いつも教室で聞こえてくる高めの可愛らしい声からは想像もできないような低い声で思いもよらないことを言われて、私の心臓が大きくはねる。
誰が見ても夏海くんと一番仲が良い女子で、この二人はいつか付き合うのかなって以前の私も思っていた。
それくらい夏海くんに近い存在の女の子。
神崎さんが夏海くんのことを好きなんだったら、私はきっと邪魔な存在だよね・・・。
「賢斗は早坂さんと『まだ付き合ってない』って言ってたけど、どういう状況なの?」
神崎さんの眼差しが少し鋭くなったような気がして、私は思わず身体を強張らせてしまった。
正直に話すべき?
でも話さない理由が思いつかない。
「つ、付き合ってほしいと言われたけど・・・お返事はまだしてない状態です」
私はドキドキしながら話した。
本当は一度断っていることは、話がややこしくなるかなと思って言わなかったけど。
神崎さんの反応を確かめるのが怖くて顔を見ることができなかったので、俯いて次の言葉を待つ。
「それってどういうこと?返事保留にしてるの?」
「・・・そういうことになります」
「賢斗のこと、キープ、してるの?」
いつも教室で聞こえてくる高めの可愛らしい声からは想像もできないような低い声で思いもよらないことを言われて、私の心臓が大きくはねる。