どんな君も、全部好きだから。
確かな気持ち
金曜日、夏海くんにお断りの返事をした。
あの日はどうやって帰ったのか記憶が曖昧で、気づいたら自分の家の玄関にいた。
これで本当に良かったのか。
夏海くんの温もりを失った瞳が脳裏に焼き付いていて、思い出す度に気持ちが揺らいだ。
そして土日も睡眠時間を十分にとれないまま疲れがピークに達した私は、月曜日の今日、発熱してしまった。
自己管理ができていない自分が情けなかったけど、夏海くんとまだ顔を合わせずにいられることに少しほっとした。
「お母さんなるべく家にいるから、何かあったらすぐ呼んでね」
「うん、ありがと」
「熱下がっても今日はもう勉強とかしちゃダメだよ!」
「わ、わかってるよ」
お母さんの念押しの勢いに圧倒されながら私はコクコクとうなずいた。
ウトウトしながら午前中を過ごしていたら、たまに瑞希ちゃんと楓ちゃんからメッセージが入ってきた。
送信の時間を見るに、休み時間の度に送ってくれているのかな。
二人に今の状態を報告すると、
『絶対安静だよ!』
『勉強しちゃダメだからね!』
と返信がきた。
お母さんと同じことを言われて私は苦笑する。
久しぶりにゆっくり時間を過ごしていたら、午後に入るころには平熱に下がっていた。
あの日はどうやって帰ったのか記憶が曖昧で、気づいたら自分の家の玄関にいた。
これで本当に良かったのか。
夏海くんの温もりを失った瞳が脳裏に焼き付いていて、思い出す度に気持ちが揺らいだ。
そして土日も睡眠時間を十分にとれないまま疲れがピークに達した私は、月曜日の今日、発熱してしまった。
自己管理ができていない自分が情けなかったけど、夏海くんとまだ顔を合わせずにいられることに少しほっとした。
「お母さんなるべく家にいるから、何かあったらすぐ呼んでね」
「うん、ありがと」
「熱下がっても今日はもう勉強とかしちゃダメだよ!」
「わ、わかってるよ」
お母さんの念押しの勢いに圧倒されながら私はコクコクとうなずいた。
ウトウトしながら午前中を過ごしていたら、たまに瑞希ちゃんと楓ちゃんからメッセージが入ってきた。
送信の時間を見るに、休み時間の度に送ってくれているのかな。
二人に今の状態を報告すると、
『絶対安静だよ!』
『勉強しちゃダメだからね!』
と返信がきた。
お母さんと同じことを言われて私は苦笑する。
久しぶりにゆっくり時間を過ごしていたら、午後に入るころには平熱に下がっていた。