どんな君も、全部好きだから。
「気持ちを伝えて拒絶されるのが・・・怖くて」
ポツリとそう呟いた瞬間、涙が出そうになった。
なんて臆病なんだろう。
こんなに弱々しい気持ち、夏海くんを好きになるまで知らなかった。
そのとき、
「怖いのは当たり前なんじゃないの~?」
俯いて言葉をなくしてしまった私の耳に神崎さんの声が聞こえてきて、私たちは勢いよく目を向けた。
「本気で好きだったら断られたらどうしようって怖くなるのとーぜんだよ」
神崎さんは驚きのあまりポカンとしている私たちに気づいてハッとした表情になる。
「あ、ごめんね勝手に聞いちゃって。ちょっと早坂さんに話あって追いかけてきたら聞こえちゃって」
いつもの可愛い笑顔でそう話す神崎さんだけど、こうやってしっかり顔を合わせるのはあの日以来で、私は少しドキドキしてしまう。
「ちょっと早坂さん借りてもいい?」
神崎さんはにっこり笑って楓ちゃんと瑞希ちゃんにそう言った。
「う、うん私たちは大丈夫だよ」
「優依、また後でゆっくり話そうね」
明るい声だけどなぜかノーと言わせない雰囲気が神崎さんから漂っていて、二人はタジタジしながら教室へと戻っていった。
そんな二人の背中を見送りながら私の緊張感は高まるばかりだった。
ポツリとそう呟いた瞬間、涙が出そうになった。
なんて臆病なんだろう。
こんなに弱々しい気持ち、夏海くんを好きになるまで知らなかった。
そのとき、
「怖いのは当たり前なんじゃないの~?」
俯いて言葉をなくしてしまった私の耳に神崎さんの声が聞こえてきて、私たちは勢いよく目を向けた。
「本気で好きだったら断られたらどうしようって怖くなるのとーぜんだよ」
神崎さんは驚きのあまりポカンとしている私たちに気づいてハッとした表情になる。
「あ、ごめんね勝手に聞いちゃって。ちょっと早坂さんに話あって追いかけてきたら聞こえちゃって」
いつもの可愛い笑顔でそう話す神崎さんだけど、こうやってしっかり顔を合わせるのはあの日以来で、私は少しドキドキしてしまう。
「ちょっと早坂さん借りてもいい?」
神崎さんはにっこり笑って楓ちゃんと瑞希ちゃんにそう言った。
「う、うん私たちは大丈夫だよ」
「優依、また後でゆっくり話そうね」
明るい声だけどなぜかノーと言わせない雰囲気が神崎さんから漂っていて、二人はタジタジしながら教室へと戻っていった。
そんな二人の背中を見送りながら私の緊張感は高まるばかりだった。