どんな君も、全部好きだから。
大事にしたいのに、気持ちが溢れてどうしようもない。

今日だって、近くに座ることを拒否してたのに強引に引き寄せた。

ほんとに嫌がってたんだったら申し訳ないことをしてしまったよな。

優依はいつも優しいからイヤだって言えないこともいっぱいあるのかもしれない。


「・・・どーしたらずっと好きでいてもらえるんだろ」


そんな言葉がポツリと口から出て、今の自分が何を不安に思っているのか再認識する。

今までは付き合ってもらえるように、好きになってもらえるように必死だったから、それが叶った先のことはあまり深く考えていなかった。


でも大事なのはこれからなんだってことに今更気づいた。

気持ちを抑えられなくて暴走するような自分勝手なヤツ、この先もずっと好きでいてもらえるとは思えない。

中学のころの俺みたいに、すぐに幻滅されて別れを告げられることも十分ありうるんだ。


そんなことになったらマジで立ち直れる自信ない。


俺が我慢してすむ話なら、いくらだって我慢してみせる。


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