どんな君も、全部好きだから。
「ありがとう瑞希ちゃん・・・。私、もうちょっと考えてみるね。楓ちゃんも聞いてくれてありがとう」


お礼を言う私に、二人はとても優しい表情を返してくれた。


「何かあったら何でも話してね。どんなことでもだよ?」

「そうそう、夏海くんとあったことは何でも教えてほしい!」


二人とも、本音が漏れ出てる・・・。


「夏海くん全然笑ったりしないけど、優依ちゃんには笑顔見せたりするのかな?」

「想像したらヤバいね・・・!」


笑顔は・・・先日見せていただきました・・・。


「ていうか全然優依ちゃんのこと好きな素振りなかったよね?」

「話してるとこ見たことないもん」

「それなのに密かに想ってたってことでしょ?こっそり好きだったってことでしょ?」

「っちょっとそれ・・・ヤバいね・・・!」


二人が頬を染めながら興奮しているのを見て、苦笑することしかできない。

でも私は気持ちが少しスッキリしているのを感じていた。

週末一人で悩んでいたけど、もっと早く二人に相談すればよかったな。
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