どんな君も、全部好きだから。
初めてのおでかけ
あっというまにやってきた水曜日の放課後。
夏海くんとの図書委員の当番を無事に終えて私はホッとしていた。
言っていた通り、ちゃんとしっかり委員の仕事をしていた夏海くん。
また二人のときにあんな甘い雰囲気になったらどうしようと若干身構えていたけど、そんなことはなくて。
なんだか一人で意識しているみたいで恥ずかしくなった。
「もう終わり?」
「うん、鍵かけて終わりだよ」
気が付けば最終の下校時刻が迫っていて、図書室にはもう私たち以外誰もいなかった。
「じゃー帰ろーぜ」
夏海くんが受付に置いてある自分のバッグを掴む。
私も自分のバッグを肩にかけて、図書室の鍵を手にした。
「お疲れ様でした。鍵返しておくから、夏海くん先に帰ってくれていいよ」
扉の鍵がちゃんとかかっているか確認しながらそう言うと、夏海くんは少し考えたような表情の後、
「一緒に帰りたいんだけど」
とサラリと言った。
えっ・・・?一緒にって、わっ私と・・・?
「ダメ?」
思考回路が停止してフリーズしている私の顔を、そっと覗き込んでくる夏海くん。
だっだから、顔を覗き込まれるといろいろと無理なんだって・・・!
「だ・・・・・・だめ、ということは、ないですが・・・」
「ほんと?」
私の答えに、夏海くんの顔がパッと明るくなる。
うっっ・・・眩しくてますます目を合わせられない・・・。
夏海くんとの図書委員の当番を無事に終えて私はホッとしていた。
言っていた通り、ちゃんとしっかり委員の仕事をしていた夏海くん。
また二人のときにあんな甘い雰囲気になったらどうしようと若干身構えていたけど、そんなことはなくて。
なんだか一人で意識しているみたいで恥ずかしくなった。
「もう終わり?」
「うん、鍵かけて終わりだよ」
気が付けば最終の下校時刻が迫っていて、図書室にはもう私たち以外誰もいなかった。
「じゃー帰ろーぜ」
夏海くんが受付に置いてある自分のバッグを掴む。
私も自分のバッグを肩にかけて、図書室の鍵を手にした。
「お疲れ様でした。鍵返しておくから、夏海くん先に帰ってくれていいよ」
扉の鍵がちゃんとかかっているか確認しながらそう言うと、夏海くんは少し考えたような表情の後、
「一緒に帰りたいんだけど」
とサラリと言った。
えっ・・・?一緒にって、わっ私と・・・?
「ダメ?」
思考回路が停止してフリーズしている私の顔を、そっと覗き込んでくる夏海くん。
だっだから、顔を覗き込まれるといろいろと無理なんだって・・・!
「だ・・・・・・だめ、ということは、ないですが・・・」
「ほんと?」
私の答えに、夏海くんの顔がパッと明るくなる。
うっっ・・・眩しくてますます目を合わせられない・・・。