どんな君も、全部好きだから。
ひとしきり三人で話して、そろそろ帰ろうかという流れになったとき
「蓮~腹減ったからなんか食ってかえろ」
最後の授業の後どこかに行っていたらしい夏海くんが教室に戻ってきた。
いつも羽織っているパーカーは小脇に抱えて、長袖のカッターシャツを腕まくりしている。
ふわっとした猫っ毛は汗で少しだけボリュームダウンしていて、いつもと違う雰囲気。
どこかで身体を動かしてきたのかな?
そういえば、夏海くんが休憩時間や放課後に友達とグラウンドでバスケットボールをしているのを以前見かけたことがあったな、と私は思い出していた。
『蓮』というのは、夏海くんの親友の青山蓮くん。
廊下側の一番前の席に座っていて、いま私たちはその青山くんの2つ後ろの席で喋っている。
「俺さっき食った」
「え、何食ったん?」
「りぃがマフィン作ったからって、朝くれた」
「うわー」
「何だよ」
「べっつにー」
夏海くんは口を尖らせながら自分の席の方へと行ってしまった。
こんな表情を見せるのは青山くんがいるときぐらいなのでめずらしいかも。
「蓮~腹減ったからなんか食ってかえろ」
最後の授業の後どこかに行っていたらしい夏海くんが教室に戻ってきた。
いつも羽織っているパーカーは小脇に抱えて、長袖のカッターシャツを腕まくりしている。
ふわっとした猫っ毛は汗で少しだけボリュームダウンしていて、いつもと違う雰囲気。
どこかで身体を動かしてきたのかな?
そういえば、夏海くんが休憩時間や放課後に友達とグラウンドでバスケットボールをしているのを以前見かけたことがあったな、と私は思い出していた。
『蓮』というのは、夏海くんの親友の青山蓮くん。
廊下側の一番前の席に座っていて、いま私たちはその青山くんの2つ後ろの席で喋っている。
「俺さっき食った」
「え、何食ったん?」
「りぃがマフィン作ったからって、朝くれた」
「うわー」
「何だよ」
「べっつにー」
夏海くんは口を尖らせながら自分の席の方へと行ってしまった。
こんな表情を見せるのは青山くんがいるときぐらいなのでめずらしいかも。