どんな君も、全部好きだから。
◇ Episode 4
芽生えた不安
夏海くんと映画を観に行った次の日、先週のテストが続々と返却されてきた。
私は今回もあまり順位は変わらずなので、まずまずの出来かな。
夏海くんはどうだったんだろう?
『結果が良かったらほめてね』
と言われたことを思い出して、つい顔が赤くなってしまう。
夏海くんは私のことを名前で呼びたいと言っていたけど、今朝挨拶をしたときは今まで通り『早坂』呼びだった。
今ならわかる。
きっと私のことを思って、みんなの前では呼び方を変えないでいてくれてるんだって。
だって、夏海くんが急に私のこと名前で呼んだりしたら大騒ぎどころの話じゃなくなりそうだもの。
そういう気遣いをさりげなくしてくれるところが素敵だなぁと思う。
テストの結果どうだったか、少し話しに行ってみようかな・・・。
そう思ってもみたけど、夏海くんの周りはいつも人がたくさんいてその中に入っていく勇気は出なかった。
結局、朝挨拶をしてから一度も会話をすることなく放課後になった。
楓ちゃんと瑞希ちゃんはそれぞれ部活をしているし、そもそも家の方向が違うので、基本的には私一人で帰っている。
人の少なくなった教室をチラっと見渡したけど夏海くんはすでにいなかった。
でもバッグがあるからまだ学校にはいるのかな。
お友達と遊んでるのかも。
そんなことを思いながら下校した。
私は今回もあまり順位は変わらずなので、まずまずの出来かな。
夏海くんはどうだったんだろう?
『結果が良かったらほめてね』
と言われたことを思い出して、つい顔が赤くなってしまう。
夏海くんは私のことを名前で呼びたいと言っていたけど、今朝挨拶をしたときは今まで通り『早坂』呼びだった。
今ならわかる。
きっと私のことを思って、みんなの前では呼び方を変えないでいてくれてるんだって。
だって、夏海くんが急に私のこと名前で呼んだりしたら大騒ぎどころの話じゃなくなりそうだもの。
そういう気遣いをさりげなくしてくれるところが素敵だなぁと思う。
テストの結果どうだったか、少し話しに行ってみようかな・・・。
そう思ってもみたけど、夏海くんの周りはいつも人がたくさんいてその中に入っていく勇気は出なかった。
結局、朝挨拶をしてから一度も会話をすることなく放課後になった。
楓ちゃんと瑞希ちゃんはそれぞれ部活をしているし、そもそも家の方向が違うので、基本的には私一人で帰っている。
人の少なくなった教室をチラっと見渡したけど夏海くんはすでにいなかった。
でもバッグがあるからまだ学校にはいるのかな。
お友達と遊んでるのかも。
そんなことを思いながら下校した。