私の人生を変えてくれた人 3 前編

「そうですか…
 でも、そんな思いとは裏腹に先生といると安心できたんです
 下山先生は今までの担任とは少し違うなって思ってたんです」

「うん」

「でも信じたくなかった
 だから先生を突き放すようなことを言ったり、たくさん逃げた
 それでも先生は…私を見捨てないでくれた
 どんなに酷いこと言っても私と向き合ってくれた」

「当たり前だろ」

「当たり前じゃないよ
 逃げたら今までの担任はすぐに私を見捨てたよ
 向き合ったとしてもそれは仕事だから
 上辺だけの言葉を連ねてただけだったよ
 でも先生は違った
 いつも真剣に向き合ってくれた」

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