私の人生を変えてくれた人 3 前編
関口先生はしばらく傷を見つめていた
そして優しく私の手を握ってくれた
「頑張ったね…
辛かったね…」
「関口先生…」
「一人で抱え込みすぎだよ…
もっと私を頼って…」
「ごめんなさい…」
「ううん
私じゃ頼りないのも分かってるから」
「そんなことないです…!」
「そっか…
もう大丈夫なんだよね…?」
「はい
昨日も今日も切ってないです」
「良かった
やっぱり下山先生には敵わないね」