私の人生を変えてくれた人 3 前編

「…けどどうした?」

「……ごめん…ヒック……
 今は……ヒック…言いたく…ヒック……ない…
 ……雄斗…ヒック…だけを……ヒック……感じたい…」

「分かったよ」

そう言って抱きしめてくれた

しばらくして

「ごめん
 もう大丈夫」

「良かった
 とりあえず俺の家行こうか
 その方が香音の近くにいられるから」

「うん…」

そして車をだした

信号で止まる度、手を握ってくれた

凄く安心した
やっぱり私は雄斗じゃなきゃダメなんだなと改めて思った
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