私の人生を変えてくれた人 3 前編
「………やっと香音に好きなだけ触れられる」
「雄斗…」
「こうして触れたかった
ずっとくっついていたい…」
「私も…」
「香音…!」
私を抱きしめる腕に力がこもった
しばらく抱き合った後、雄斗が口を開いた
「こんなところでごめんな
リビングに行こうか」
そういえばまだ玄関だった…!
「うん!」
「香音って夜ご飯食べた?」
「まだ食べてないよ
お腹空いてないから夜食べなくてもいいかなって…
買いに行くのも面倒だったから…」