私の人生を変えてくれた人 3 前編
「岩本!
大丈夫か!?」
大丈夫……なのかな……?
でも…………意識保ってるので限界……
「岩本ー、聞こえるかー
聞こえたら俺の手握ってー」
私の手に何かが触れた
これ………下山先生の手か………
私はどうにか残っていた最後の力を振り絞った
「内山、悪いけど岩本の水筒持ってきて」
「はい!」
「岩本、目開けれるか?
開けるの辛いかもだけど開けて」
無理…………そんなのできない…………
「難しいか………
そのままでいいから、意識だけは保てよ」
「先生!
持ってきました!」