私の人生を変えてくれた人 3 前編
ごめんなさい…
それだけ話したくないんだよ
でもそんなことは言えずに下を向いた
それよりも頭が痛い
どこかで休みたい
「岩本、どうした?」
何も言わない私に不思議に思ったのだろう
今度は優しい口調だった
「おーい
聞いてる?」
そろそろ言わないと無理そうな雰囲気だな…
隠し通したかったけど無理か…
「先生…」
「ん
どうした?」
「頭痛い…」
「…………っ!
お前早くそれ言えよ」