私の人生を変えてくれた人 3 前編

「先生…」

「ほら、腕は通さなくていいから
 かけといて」

そう言って先生は私の背中に上着をまわした

「これでどう?
 少しはマシになった?」

「うん
 ありがと」

「ん
 全然いいよ!」

「先生の匂いがする…」

「そりゃあ俺が着てたからな
 もしかして臭い…?」

「そんなことない!
 先生の匂い大好き」

「岩本…」

「先生の匂い落ち着く…
 何か安心する」

「それは良かった
 臭いって言われたらどうしようかと思った」
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