魔法のいらないシンデレラ 3
次の日。
青木と奈々は、出勤してすぐに総支配人室を訪れた。
「アボも取らずにすみません」
頭を下げる二人に、一生は首を振る。
「いや、構わない。それよりどうした?」
「はい、あの。まずは昨日のお礼を言わせて下さい。フレンチレストランで、美味しいお食事を頂きました。ありがとうございました」
二人はまた揃って頭を下げる。
「どういたしまして。良い時間を過ごせたか?」
すると二人は顔を見合わせてから、一生に向き直って姿勢を正した。
「はい。私はまず彼女に謝りました。会議室での失言と、この4年間、彼女を不安にさせたままでいた事。自分の中では彼女との結婚を決めていたものの、照れくさくてそれをしっかり伝えずにいた事を」
青木は隣に立つ奈々に目を向ける。
「こんなに長い間、自分の気持ちをきちんと言葉で伝えず、心細い思いをさせてしまい、本当に悪かった」
奈々は、ゆっくり首を振る。
青木はまた一生に向き直った。
「これからは心を入れ替え、彼女の気持ちにもしっかり向き合える男になると誓って、彼女にプロポーズ致しました」
青木と奈々は、出勤してすぐに総支配人室を訪れた。
「アボも取らずにすみません」
頭を下げる二人に、一生は首を振る。
「いや、構わない。それよりどうした?」
「はい、あの。まずは昨日のお礼を言わせて下さい。フレンチレストランで、美味しいお食事を頂きました。ありがとうございました」
二人はまた揃って頭を下げる。
「どういたしまして。良い時間を過ごせたか?」
すると二人は顔を見合わせてから、一生に向き直って姿勢を正した。
「はい。私はまず彼女に謝りました。会議室での失言と、この4年間、彼女を不安にさせたままでいた事。自分の中では彼女との結婚を決めていたものの、照れくさくてそれをしっかり伝えずにいた事を」
青木は隣に立つ奈々に目を向ける。
「こんなに長い間、自分の気持ちをきちんと言葉で伝えず、心細い思いをさせてしまい、本当に悪かった」
奈々は、ゆっくり首を振る。
青木はまた一生に向き直った。
「これからは心を入れ替え、彼女の気持ちにもしっかり向き合える男になると誓って、彼女にプロポーズ致しました」