魔法のいらないシンデレラ 3
「お前な、テンションが違うんだよ。なんだよ昨日のあれは?勘違いさせやがって、まったくもう」
朝から一生のボヤキは止まらない。
てっきり早瀬は叶恵と別れることになったのかと思ったのに…
まさかあのモジモジで、妊娠を伝えようとしていたなんて。
「いえ、私は別にそんなつもりは…。父親になる覚悟と責任をヒシヒシと感じながらご報告しようとしたら、途中で一生さんが察して下さって…」
「察するか!あんな硬い表情のモジモジくん見て、誰がパパになると思うんだ?」
「そうですか?」
「そうだよ!それに、お前がそんなだから、素直に喜びそびれたじゃないか」
そう言って顔を上げると、改めて早瀬に向き合う。
「おめでとう、早瀬!俺も凄く嬉しい。うちの子と同級生になるらしいじゃないか。これからも親子共々よろしくな!」
「は、はい!こちらこそ、よろしくお願いします」
ビシッと背筋を伸ばして返事をしてから、早瀬はふっと表情を和らげる。
「実は、ずっと子どもが欲しいと思っていて…。だからもの凄く嬉しいんです、俺」
一生も顔をほころばせる。
「そうか。良かったな!早瀬と杉下くんなら、絶対いいパパとママになるよ。産まれてくるのが楽しみだな!」
早瀬は嬉しそうに頷いた。
朝から一生のボヤキは止まらない。
てっきり早瀬は叶恵と別れることになったのかと思ったのに…
まさかあのモジモジで、妊娠を伝えようとしていたなんて。
「いえ、私は別にそんなつもりは…。父親になる覚悟と責任をヒシヒシと感じながらご報告しようとしたら、途中で一生さんが察して下さって…」
「察するか!あんな硬い表情のモジモジくん見て、誰がパパになると思うんだ?」
「そうですか?」
「そうだよ!それに、お前がそんなだから、素直に喜びそびれたじゃないか」
そう言って顔を上げると、改めて早瀬に向き合う。
「おめでとう、早瀬!俺も凄く嬉しい。うちの子と同級生になるらしいじゃないか。これからも親子共々よろしくな!」
「は、はい!こちらこそ、よろしくお願いします」
ビシッと背筋を伸ばして返事をしてから、早瀬はふっと表情を和らげる。
「実は、ずっと子どもが欲しいと思っていて…。だからもの凄く嬉しいんです、俺」
一生も顔をほころばせる。
「そうか。良かったな!早瀬と杉下くんなら、絶対いいパパとママになるよ。産まれてくるのが楽しみだな!」
早瀬は嬉しそうに頷いた。