魔法のいらないシンデレラ 3
そして山下は、小雪を咎めるような口調になる。

「だめだよ、あんなすぐに男の前で酔っ払ったりしたら。どうやって帰るつもりだったの?」
「え、だって、稜さんいるし」
「そんなにすぐに男を信用したらだめ!それに、俺がここまで連れてきたら、あっさり鍵開けたでしょ?」
「え、そうなの?でも開けないと入れないし…」
「そんなことしたら、男は君の家に簡単に上がり込むよ?どうするの?襲われたりしたら」
「それはだって、稜さんそんな事しないでしょ?」
「なんでそう決めつけるの?君、半分寝ちゃってたんだよ?無防備過ぎる。いい?これからは簡単に男を家に上げたり…え、ちょっ、ちょっと!どうしたの?」
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