魔法のいらないシンデレラ 3
小雪はその様子を見ながら、目を細める。
(とっても優しいお母様。すみれちゃんを大事に育ててらっしゃるのね)
すみれに絵本を読み聞かせたり、どんな音がするかしら?と言いながら、音の鳴るおもちゃを手に握らせたり…
愛情たっぷりに接している様子に、小雪も嬉しくなった。
すみれもすっかり安心してこの場所に慣れ、2回目からは、とくにグズることなく瑠璃と離れる事も出来た。
そしてついに瑠璃の時短勤務が始まり、すみれは週に4日、5時間の定期保育と決まった。
それに伴い、家族構成や住所も含めた細かい項目のカウンセリングシートを記入してもらう。
そこで初めて、早乙女は瑠璃の旧姓である事に小雪は気付いた。
(本名は神崎瑠璃さんだったのね。じゃあすみれちゃんも、神崎 すみれちゃんか…お父様は、神崎 一生さん。ん?なんか聞いた事あるような… )
かんざき、かんざき…と何度か繰り返した後、ようやく小雪は、あっ!と思い出した。
「も、もしや総支配人?!そうよ、確かにそうだわ。ってことは…」
瑠璃は総支配人夫人、そしてすみれは総支配人のお子様。
「ひゃーーー!!」
小雪は、両手を頬に当てたまま仰け反って驚いた。
(とっても優しいお母様。すみれちゃんを大事に育ててらっしゃるのね)
すみれに絵本を読み聞かせたり、どんな音がするかしら?と言いながら、音の鳴るおもちゃを手に握らせたり…
愛情たっぷりに接している様子に、小雪も嬉しくなった。
すみれもすっかり安心してこの場所に慣れ、2回目からは、とくにグズることなく瑠璃と離れる事も出来た。
そしてついに瑠璃の時短勤務が始まり、すみれは週に4日、5時間の定期保育と決まった。
それに伴い、家族構成や住所も含めた細かい項目のカウンセリングシートを記入してもらう。
そこで初めて、早乙女は瑠璃の旧姓である事に小雪は気付いた。
(本名は神崎瑠璃さんだったのね。じゃあすみれちゃんも、神崎 すみれちゃんか…お父様は、神崎 一生さん。ん?なんか聞いた事あるような… )
かんざき、かんざき…と何度か繰り返した後、ようやく小雪は、あっ!と思い出した。
「も、もしや総支配人?!そうよ、確かにそうだわ。ってことは…」
瑠璃は総支配人夫人、そしてすみれは総支配人のお子様。
「ひゃーーー!!」
小雪は、両手を頬に当てたまま仰け反って驚いた。