魔法のいらないシンデレラ 3
第二十章 思わぬ話
数日後、仕事を終えた山下はオフィス棟を出た所で、壁にもたれてうつむいている小雪の姿を見つけた。
「小雪ちゃん?」
声をかけると、ハッと顔を上げて山下を見る。
「稜さん、お疲れ様です」
「お疲れ。どうしたの?」
近付いた山下は、小雪の元気がない事に気付く。
「はい、あの…。すみません、少しお時間頂けませんか?お話したい事があって」
「いいけど…。じゃあどこか食べに行こうか?」
すると小雪は、慌てて首を振った。
「いえ!これ以上ご迷惑をおかけする訳にはいきませんので。庭園のベンチでもいいですか?」
ますます小雪らしくない。
山下は、どうしたのかと心配しつつ、小雪と一緒に庭園の一角にあるベンチに座った。
9月の夕暮れらしい、爽やかな風が心地良い。
「小雪ちゃん?」
声をかけると、ハッと顔を上げて山下を見る。
「稜さん、お疲れ様です」
「お疲れ。どうしたの?」
近付いた山下は、小雪の元気がない事に気付く。
「はい、あの…。すみません、少しお時間頂けませんか?お話したい事があって」
「いいけど…。じゃあどこか食べに行こうか?」
すると小雪は、慌てて首を振った。
「いえ!これ以上ご迷惑をおかけする訳にはいきませんので。庭園のベンチでもいいですか?」
ますます小雪らしくない。
山下は、どうしたのかと心配しつつ、小雪と一緒に庭園の一角にあるベンチに座った。
9月の夕暮れらしい、爽やかな風が心地良い。