魔法のいらないシンデレラ 3
第二十三章 クリスマス・イブの別れ
10月末になると、小雪は登録しているベビーシッター派遣会社に、年内いっぱいで退職の意向を伝えた。
担当の上司はびっくりし、フォルトゥーナからの評判が良い君がいなくなっては困ると言ってくれる。
小雪はその言葉に感謝しつつ、今後すみれと蓮を預かる際は、最初の数回は美和先生にお願いして欲しいと頼む。
彼女なら、すみれもなついているし、赤ちゃんの扱いも慣れているから、と。
そして、最後にワガママを言って申し訳ないが、ホテルの皆様には自分の口から退職を伝えさせてもらいたい、とお願いした。
担当の上司は、分かったと頷いてくれ、小雪はホッとしつつ、最後の日まで精一杯努めますと頭を下げた。
週に2回ほどすみれを預かりながら、小雪は、どうやって別れを切り出そうかと頭を悩ませる。
結局答えを見い出せないまま、12月に入った。
担当の上司はびっくりし、フォルトゥーナからの評判が良い君がいなくなっては困ると言ってくれる。
小雪はその言葉に感謝しつつ、今後すみれと蓮を預かる際は、最初の数回は美和先生にお願いして欲しいと頼む。
彼女なら、すみれもなついているし、赤ちゃんの扱いも慣れているから、と。
そして、最後にワガママを言って申し訳ないが、ホテルの皆様には自分の口から退職を伝えさせてもらいたい、とお願いした。
担当の上司は、分かったと頷いてくれ、小雪はホッとしつつ、最後の日まで精一杯努めますと頭を下げた。
週に2回ほどすみれを預かりながら、小雪は、どうやって別れを切り出そうかと頭を悩ませる。
結局答えを見い出せないまま、12月に入った。