魔法のいらないシンデレラ 3
すみれは、小雪の名前こそ口にしないものの、ナーサリーに向かう時は必ず、今日の先生は誰かなーと言う。
瑠璃は、そうねー、美和先生かしらね、と答えるのが決まりになっていた。
もう小雪が来る事はないと、今の瑠璃は分かっている。
だが、すみれになんと説明すればいいのかと考えると、毎回こんな風に当たり障りない返事をするしかなかった。
週に2回ほどすみれを預ける日々が過ぎ、2月下旬になると、蓮も一緒に預ける事になった。
3月から、瑠璃は時短で職場復帰をする。
その為、蓮を少しずつ慣らし保育するのだ。
美和と、もう一人若い先生が来て、すみれと蓮を預かってくれる。
蓮も、姉のすみれと一緒だからか、すんなりナーサリーに慣れてくれた。
ちょうどその頃、叶恵が男の子を出産し、瑠璃はお見舞いに行ったりお祝いを買いに行ったりと、身軽に動く事が出来て助かった。
そしていよいよ3月1日。
瑠璃は、久しぶりに企画広報課のドアを開けた。
瑠璃は、そうねー、美和先生かしらね、と答えるのが決まりになっていた。
もう小雪が来る事はないと、今の瑠璃は分かっている。
だが、すみれになんと説明すればいいのかと考えると、毎回こんな風に当たり障りない返事をするしかなかった。
週に2回ほどすみれを預ける日々が過ぎ、2月下旬になると、蓮も一緒に預ける事になった。
3月から、瑠璃は時短で職場復帰をする。
その為、蓮を少しずつ慣らし保育するのだ。
美和と、もう一人若い先生が来て、すみれと蓮を預かってくれる。
蓮も、姉のすみれと一緒だからか、すんなりナーサリーに慣れてくれた。
ちょうどその頃、叶恵が男の子を出産し、瑠璃はお見舞いに行ったりお祝いを買いに行ったりと、身軽に動く事が出来て助かった。
そしていよいよ3月1日。
瑠璃は、久しぶりに企画広報課のドアを開けた。