魔法のいらないシンデレラ 3
「おいおい、デジャヴか?幻か?お前達、これお決まりのパターンなのか?」
「いいから、早く診てやってよ」
「はいはい。2度目まして、高岡 小雪さん。24歳…ん?君、今日で25歳か」
カルテを見ながら先生がそう言うと、えっ?!と山下も小雪を見る。
「小雪ちゃん、今日誕生日なの?」
「は、はい…」
小雪は、消え入りそうな声で答える。
「おい、稜。お前、彼女の誕生日を知らなかった上に、またケガさせたのか?」
「いえ!あの、ケガしたのは稜さんのせいではなくて、私が悪いんです。それにまた稜さんにご迷惑をおかけして、本当にもう、私ときたら…」
ふうん…と腕組みをしてから、とにかく診察しようと先生は言う。
「レントゲンも異常なし。ただの捻挫だな。でも君、右足首が弱いみたいだから、少し鍛えた方がいいね。このままだと、捻挫を繰り返しちゃう。おい稜、トレーニングの指導してやれよ」
え、いえ、そんな…と小雪が手を振ると、先生は含み笑いする。
「長期でしっかり教わった方がいいよ。長〜く時間かけてね」
そして、お大事にーと、にこやかに見送られた。
「いいから、早く診てやってよ」
「はいはい。2度目まして、高岡 小雪さん。24歳…ん?君、今日で25歳か」
カルテを見ながら先生がそう言うと、えっ?!と山下も小雪を見る。
「小雪ちゃん、今日誕生日なの?」
「は、はい…」
小雪は、消え入りそうな声で答える。
「おい、稜。お前、彼女の誕生日を知らなかった上に、またケガさせたのか?」
「いえ!あの、ケガしたのは稜さんのせいではなくて、私が悪いんです。それにまた稜さんにご迷惑をおかけして、本当にもう、私ときたら…」
ふうん…と腕組みをしてから、とにかく診察しようと先生は言う。
「レントゲンも異常なし。ただの捻挫だな。でも君、右足首が弱いみたいだから、少し鍛えた方がいいね。このままだと、捻挫を繰り返しちゃう。おい稜、トレーニングの指導してやれよ」
え、いえ、そんな…と小雪が手を振ると、先生は含み笑いする。
「長期でしっかり教わった方がいいよ。長〜く時間かけてね」
そして、お大事にーと、にこやかに見送られた。