魔法のいらないシンデレラ 3
クリニックの前からタクシーに乗ると、小雪はそっと隣の山下を見上げる。
山下は何も言わずに、窓の外を眺めているだけだった。
小雪は、何かを言おうと口を開いたが、結局何も言えずにそのまま吸った息を吐き出した。
やがてタクシーが停まると、山下は小雪を支えながら建物のエントランスに入る。
エレベーターで15階まで行くと、少し通路を歩いた部屋の前で立ち止まり、玄関の鍵を開けた。
「さ、入って」
「あ、はい」
小雪は山下の肩を借りながら、恐る恐る足を踏み入れる。
「ここ、稜さんのおうち?」
「ああ。君はもうアパートを引き払ってるだろう?とにかく、ソファに座って」
山下は何も言わずに、窓の外を眺めているだけだった。
小雪は、何かを言おうと口を開いたが、結局何も言えずにそのまま吸った息を吐き出した。
やがてタクシーが停まると、山下は小雪を支えながら建物のエントランスに入る。
エレベーターで15階まで行くと、少し通路を歩いた部屋の前で立ち止まり、玄関の鍵を開けた。
「さ、入って」
「あ、はい」
小雪は山下の肩を借りながら、恐る恐る足を踏み入れる。
「ここ、稜さんのおうち?」
「ああ。君はもうアパートを引き払ってるだろう?とにかく、ソファに座って」