魔法のいらないシンデレラ 3
第二十八章 笑顔と優しさ
☆*:.。. ────────────. 。.:*☆
さてさて。
幼稚園に通い始めたすみれが、お遊戯会でシンデレラを演じる事になりました。
ある夜、ベッドの中ですみれは瑠璃に尋ねます。
「おかあさま。シンデレラは、まほうつかいのおかげでしあわせになったの?それとも、おうじさまのおかげ?」
瑠璃は、少し考えてから答えました。
「そうねえ。シンデレラは、自分の力で幸せになったんじゃないかしら?どんな時も笑顔と優しさを忘れず、夢を信じて、諦めずに努力したから、王子様はそんなシンデレラを好きになったの。魔法使いは、ほんのちょっとお手伝いをしただけよ」
「ふうん…。わたしもいつか、おうじさまにあえる?」
「会えるわよ。だって、お母様もお父様に会えたんだから。すみれも、きっといつか素敵な人に巡り会える。だからどんな時も、笑顔と優しさを忘れずにね」
「はい!」
輝く笑顔のすみれは、すでに小さなシンデレラのよう。
魔法使いは、今日も世界の片隅で、そっと静かに願います。
どうか、すべての女の子が、幸せになれますように…と。
さてさて。
幼稚園に通い始めたすみれが、お遊戯会でシンデレラを演じる事になりました。
ある夜、ベッドの中ですみれは瑠璃に尋ねます。
「おかあさま。シンデレラは、まほうつかいのおかげでしあわせになったの?それとも、おうじさまのおかげ?」
瑠璃は、少し考えてから答えました。
「そうねえ。シンデレラは、自分の力で幸せになったんじゃないかしら?どんな時も笑顔と優しさを忘れず、夢を信じて、諦めずに努力したから、王子様はそんなシンデレラを好きになったの。魔法使いは、ほんのちょっとお手伝いをしただけよ」
「ふうん…。わたしもいつか、おうじさまにあえる?」
「会えるわよ。だって、お母様もお父様に会えたんだから。すみれも、きっといつか素敵な人に巡り会える。だからどんな時も、笑顔と優しさを忘れずにね」
「はい!」
輝く笑顔のすみれは、すでに小さなシンデレラのよう。
魔法使いは、今日も世界の片隅で、そっと静かに願います。
どうか、すべての女の子が、幸せになれますように…と。