魔法のいらないシンデレラ 3
その後も、ひたすら窓の外を眺めて興奮していたすみれだったが、車内販売のお姉さんからアイスクリームを受け取ると、とたんに目を輝かせた。
「とうさま!アイスクリーム、たべてもいいの?」
「ああ、もちろん。新幹線で食べるアイスクリームは特別おいしいよ」
嬉しそうにアイスクリームを食べ、また窓から見える景色に夢中になる。
そんなすみれを、一生と瑠璃が微笑みながら見守っていると、あっという間に京都に到着した。
駅からすぐの『ホテル 高坂 京都』にチェックインする。
案内された部屋に1歩入ると、瑠璃と一生は驚いて足を止めた。
「い、一生さん。こ、このお部屋は…?」
予約したデラックスダブルの部屋とはほど遠く、広々とした豪華なその部屋は、おそらくスイートルーム。
「…バレたか」
一生は顔をしかめた。
「ネットで普通に予約したんだけどなあ。名前で気付くとは、さすがホテル 高坂のスタッフだな」
「いいのでしょうか?こんな豪華なお部屋…」
「うん、まあ仕方ない。ご厚意を有り難く受け取ろう。後日、高坂会長にお礼をしておくよ」
そして一生は、心配そうにこちらの様子をうかがっているすみれに笑いかける。
「すみれ、このお部屋に泊まるんだぞ。広いなー。よし!早速探検しよう!」
「いいの?うん!たんけんする!」
次々とドアを開けては、はしゃいだ声を上げるすみれと一生に、瑠璃も嬉しそうに笑った。
「とうさま!アイスクリーム、たべてもいいの?」
「ああ、もちろん。新幹線で食べるアイスクリームは特別おいしいよ」
嬉しそうにアイスクリームを食べ、また窓から見える景色に夢中になる。
そんなすみれを、一生と瑠璃が微笑みながら見守っていると、あっという間に京都に到着した。
駅からすぐの『ホテル 高坂 京都』にチェックインする。
案内された部屋に1歩入ると、瑠璃と一生は驚いて足を止めた。
「い、一生さん。こ、このお部屋は…?」
予約したデラックスダブルの部屋とはほど遠く、広々とした豪華なその部屋は、おそらくスイートルーム。
「…バレたか」
一生は顔をしかめた。
「ネットで普通に予約したんだけどなあ。名前で気付くとは、さすがホテル 高坂のスタッフだな」
「いいのでしょうか?こんな豪華なお部屋…」
「うん、まあ仕方ない。ご厚意を有り難く受け取ろう。後日、高坂会長にお礼をしておくよ」
そして一生は、心配そうにこちらの様子をうかがっているすみれに笑いかける。
「すみれ、このお部屋に泊まるんだぞ。広いなー。よし!早速探検しよう!」
「いいの?うん!たんけんする!」
次々とドアを開けては、はしゃいだ声を上げるすみれと一生に、瑠璃も嬉しそうに笑った。