魔法のいらないシンデレラ 3
第七章 ヘラヘラ星人
「うーん!今日もいいお天気」
ナーサリーの窓を開けて、小雪は外の空気を胸いっぱいに吸い込む。
「えっと、今日のご予約は…10時から12時までが、新規スポットで、蒼真くん。15時から17時半がリピートのスポットで、優也くん。17時から19時までが、新規スポットで若菜ちゃん…」
予約表を見ながら、三人のパーソナルシートを用意する。
今日は、17時から二人のお子様が重なる為、小雪の他にもう一人の保育士が、17時前に出勤して来る予定になっていた。
10時になり、まずは初めてご利用の3歳の蒼真が、母親と共にやって来た。
挨拶をして、連絡先やアレルギーの有無などをいくつか確認した後、いざ母親を見送ろうとすると、蒼真はママー!としがみついて泣き始めた。
小雪は連絡シートの、母親の行き先の欄を確認する。
ホテルの美容室を10時半から12時で予約、と書かれているのを見ると、母親に提案する。
「お時間がまだあるようなので、お母様もご一緒にしばらくおもちゃで遊んでみませんか?」
そう言って絨毯に上がると、棚の中から電車と車のおもちゃを取り出す。
蒼真のパーソナルシートの、好きなおもちゃの欄に書かれていたものだった。
「蒼真くん、たくさん電車と車があるよ。蒼真くんの知ってるものある?どれが1番好きかな?」
小雪が並べながら声をかけると、母親が、ほら、見てみようか?と言って、蒼真の手を引いて近付いて来た。
ナーサリーの窓を開けて、小雪は外の空気を胸いっぱいに吸い込む。
「えっと、今日のご予約は…10時から12時までが、新規スポットで、蒼真くん。15時から17時半がリピートのスポットで、優也くん。17時から19時までが、新規スポットで若菜ちゃん…」
予約表を見ながら、三人のパーソナルシートを用意する。
今日は、17時から二人のお子様が重なる為、小雪の他にもう一人の保育士が、17時前に出勤して来る予定になっていた。
10時になり、まずは初めてご利用の3歳の蒼真が、母親と共にやって来た。
挨拶をして、連絡先やアレルギーの有無などをいくつか確認した後、いざ母親を見送ろうとすると、蒼真はママー!としがみついて泣き始めた。
小雪は連絡シートの、母親の行き先の欄を確認する。
ホテルの美容室を10時半から12時で予約、と書かれているのを見ると、母親に提案する。
「お時間がまだあるようなので、お母様もご一緒にしばらくおもちゃで遊んでみませんか?」
そう言って絨毯に上がると、棚の中から電車と車のおもちゃを取り出す。
蒼真のパーソナルシートの、好きなおもちゃの欄に書かれていたものだった。
「蒼真くん、たくさん電車と車があるよ。蒼真くんの知ってるものある?どれが1番好きかな?」
小雪が並べながら声をかけると、母親が、ほら、見てみようか?と言って、蒼真の手を引いて近付いて来た。