魔法のいらないシンデレラ 3
(あれ?あの人、どこかで見たことあるような…)
しばらく考えてから、小雪は、あっ!と思い出す。
先週、すみれと散歩に行った時、瑠璃と一緒に庭園にいた男の人だった。
(そうよ。確かすみれちゃんに、りょうお兄ちゃんだよーとか言ってヘラヘラしてた人だわ!)
小雪は、キッと鋭い目を向ける。
(チラシを補充してるってことは、ホテルのスタッフなのよね?じゃあ、瑠璃さんが総支配人夫人ってことも、知ってるはずよね?それなのに、あんなに馴れ馴れしく…。油断ならないわ、あのヘラヘラ星人!)
穴が空くほど小雪に背中を見つめられているとは知らず、山下は季節のお便りを補充すると、よし!と頷いてオフィス棟に戻って行った。
しばらく考えてから、小雪は、あっ!と思い出す。
先週、すみれと散歩に行った時、瑠璃と一緒に庭園にいた男の人だった。
(そうよ。確かすみれちゃんに、りょうお兄ちゃんだよーとか言ってヘラヘラしてた人だわ!)
小雪は、キッと鋭い目を向ける。
(チラシを補充してるってことは、ホテルのスタッフなのよね?じゃあ、瑠璃さんが総支配人夫人ってことも、知ってるはずよね?それなのに、あんなに馴れ馴れしく…。油断ならないわ、あのヘラヘラ星人!)
穴が空くほど小雪に背中を見つめられているとは知らず、山下は季節のお便りを補充すると、よし!と頷いてオフィス棟に戻って行った。