魔法のいらないシンデレラ 3
「すみれちゃん。今日は、5月10日です」
そう言って、カレンダーのページを開く。
これが5で、これが10…と指を差してみせると、すみれは真剣な表情で頷く。
そして、たくさんあるシールの中からちょうちょの形のものを選ぶと、小さな手で上手に、小雪が指を置いている日付けの欄にペタッと貼った。
「良く出来ました!」
小雪が褒めると、すみれは嬉しそうにニッコリ笑いかけてくる。
(なんて可愛いの!)
栗色の髪をふわりと肩で揺らし、ぱっちりした目でキラキラと小雪に笑顔を向けてくれる。
小雪はただただ、そんなすみれと過ごす時間が楽しくて仕方なかった。
そう言って、カレンダーのページを開く。
これが5で、これが10…と指を差してみせると、すみれは真剣な表情で頷く。
そして、たくさんあるシールの中からちょうちょの形のものを選ぶと、小さな手で上手に、小雪が指を置いている日付けの欄にペタッと貼った。
「良く出来ました!」
小雪が褒めると、すみれは嬉しそうにニッコリ笑いかけてくる。
(なんて可愛いの!)
栗色の髪をふわりと肩で揺らし、ぱっちりした目でキラキラと小雪に笑顔を向けてくれる。
小雪はただただ、そんなすみれと過ごす時間が楽しくて仕方なかった。