魔法のいらないシンデレラ 3
「あのアンケートがどうかしたの?」
「うん…。あれね、昨日届いたから、家で考えながら入力してたの。その時、優太さんも一緒にいて…」
奈々と課長の青木 優太は、もう4年付き合っている。
ひとり暮らしの奈々の家に遊びに行ったって、特に不思議ではない。
「それで?課長も一緒に考えてたの?」
「そう。お互い、今は賃貸マンションにひとり暮らしって入力して、将来的な住まいについて考えて…。そしたら優太さん、奈々はどんな所に住みたい?って聞いてきたの。マンションと戸建てはどっちがいい?とか、住みたい場所ある?とか。私、気軽に、戸建てがいいかなー、海が近い所に住みたいなーって言ったのね。そしたら優太さん、それをそのまま入力して…」
あら?それは…と思いつつ、瑠璃は黙って奈々の話を聞く。
「私、え、なんで?って止めたのね。優太さんは優太さんの希望を書かないとって。そしたら、どうせ同じ所に住むんだから、これでいいんだって」
「そ、そ、それは、つまり?」
「でしょ?それは、つまり?って思うでしょ?」
「うん。思う思う」
「でも、その後なんにも言ってくれないの。普通に、腹減ったなー、なんか食べようって言って、パスタ作って食べて…」
「それで?」
「だから、そのまま」
えー?と瑠璃は声を上げる。
「うん…。あれね、昨日届いたから、家で考えながら入力してたの。その時、優太さんも一緒にいて…」
奈々と課長の青木 優太は、もう4年付き合っている。
ひとり暮らしの奈々の家に遊びに行ったって、特に不思議ではない。
「それで?課長も一緒に考えてたの?」
「そう。お互い、今は賃貸マンションにひとり暮らしって入力して、将来的な住まいについて考えて…。そしたら優太さん、奈々はどんな所に住みたい?って聞いてきたの。マンションと戸建てはどっちがいい?とか、住みたい場所ある?とか。私、気軽に、戸建てがいいかなー、海が近い所に住みたいなーって言ったのね。そしたら優太さん、それをそのまま入力して…」
あら?それは…と思いつつ、瑠璃は黙って奈々の話を聞く。
「私、え、なんで?って止めたのね。優太さんは優太さんの希望を書かないとって。そしたら、どうせ同じ所に住むんだから、これでいいんだって」
「そ、そ、それは、つまり?」
「でしょ?それは、つまり?って思うでしょ?」
「うん。思う思う」
「でも、その後なんにも言ってくれないの。普通に、腹減ったなー、なんか食べようって言って、パスタ作って食べて…」
「それで?」
「だから、そのまま」
えー?と瑠璃は声を上げる。