魔法のいらないシンデレラ 3
小雪は、肩から掛けている鞄をゴソゴソ探って、綺麗にラッピングされた包みを取り出した。
「あの、お礼が遅くなったのですが、せめてものお返しをしたくて…。いつか会えたら渡そうと思って持ち歩いてたんです」
そう言って包みを山下に差し出す。
「え、俺に?いいのに、そんなお返しなんて」
「いえ。とてもお世話になったのに、小さな物で恐縮ですが」
「いや、嬉しいよ。開けてもいい?」
「はい」
山下がそっと包みを開けると、透明なケースに入った、青いストライプ柄のシルクのハンカチが出てきた。
「おお、いい色だね。手触りも良さそう」
「あの時、保冷剤をくるむのに、りょうさんのハンカチを使わせてしまったから…」
「それでこれを?ありがとう!大事に使わせてもらうよ」
ニッコリ笑う山下に、小雪もホッとして微笑んだ。
「あの、お礼が遅くなったのですが、せめてものお返しをしたくて…。いつか会えたら渡そうと思って持ち歩いてたんです」
そう言って包みを山下に差し出す。
「え、俺に?いいのに、そんなお返しなんて」
「いえ。とてもお世話になったのに、小さな物で恐縮ですが」
「いや、嬉しいよ。開けてもいい?」
「はい」
山下がそっと包みを開けると、透明なケースに入った、青いストライプ柄のシルクのハンカチが出てきた。
「おお、いい色だね。手触りも良さそう」
「あの時、保冷剤をくるむのに、りょうさんのハンカチを使わせてしまったから…」
「それでこれを?ありがとう!大事に使わせてもらうよ」
ニッコリ笑う山下に、小雪もホッとして微笑んだ。