魔法のいらないシンデレラ 3
第三章 小雪の思い込み
午後になると瑠璃は、ホテルのSNSにアップする庭園の写真を撮りに行くことにした。
部屋を出たところで、山下が、
「瑠璃ちゃん、待って。俺も行く」
と追いかけて来た。
二人は連れ立って庭園に行き、美しく咲いているツツジや菖蒲、アマリリスなどを写真に収めていく。
「うわ、めっちゃ綺麗に撮れてるね」
「本当に!素敵ですね」
二人で瑠璃のスマートフォンを覗き込み、たくさんの写真に惚れ惚れとした。
「ここから厳選するのが大変で。いつも全部載せたくなっちゃうんです」
「ははは!そうだね」
明るく笑う山下に、瑠璃はふと改まった口調で頭を下げる。
「山下さん、私の体調を心配して下さってありがとうございます」
「え?なにが?」
「だって、山下さんは別に庭園に用事はないですよね?今も、私に付き添う為に来て下さったのでしょう?」
すると、山下は半分照れたように苦笑いする。
「そんな大した事じゃないよ。会議まで時間があって、俺も気分転換したくなっただけだし」
ポリポリと頬を掻く山下に、瑠璃はもう一度お礼を言った。
部屋を出たところで、山下が、
「瑠璃ちゃん、待って。俺も行く」
と追いかけて来た。
二人は連れ立って庭園に行き、美しく咲いているツツジや菖蒲、アマリリスなどを写真に収めていく。
「うわ、めっちゃ綺麗に撮れてるね」
「本当に!素敵ですね」
二人で瑠璃のスマートフォンを覗き込み、たくさんの写真に惚れ惚れとした。
「ここから厳選するのが大変で。いつも全部載せたくなっちゃうんです」
「ははは!そうだね」
明るく笑う山下に、瑠璃はふと改まった口調で頭を下げる。
「山下さん、私の体調を心配して下さってありがとうございます」
「え?なにが?」
「だって、山下さんは別に庭園に用事はないですよね?今も、私に付き添う為に来て下さったのでしょう?」
すると、山下は半分照れたように苦笑いする。
「そんな大した事じゃないよ。会議まで時間があって、俺も気分転換したくなっただけだし」
ポリポリと頬を掻く山下に、瑠璃はもう一度お礼を言った。