バレンタインチョコと四人の恋
〜依茉〜
恋なんて、しなくてもいいと思っていた。
「でね、昨日告白されて、付き合うことになりました…!」
「きゃー!」
「おめでとうー!」
輪になって話を聞いていた数人の女子が、わあっと歓声を上げた。
「ねえ、依茉!聞いてんのー!?」
「ふえ?」
「ふえ?じゃなくて!依茉の恋バナはなんかないの!?って!」
「恋バナ…」
最近、クラスメイト(女子)の間で恋バナブームが来ているようで、毎日のように好きな人や彼氏の話をしてはきゃあきゃあと言っている。
恋をしている女の子はみんな可愛い。
聞いているのは楽しいから私も最初は輪に混ざっていたが、だんだんと飽きてきて今では端の方で新作のメロンパンを頬張っていたところだ。
「でね、昨日告白されて、付き合うことになりました…!」
「きゃー!」
「おめでとうー!」
輪になって話を聞いていた数人の女子が、わあっと歓声を上げた。
「ねえ、依茉!聞いてんのー!?」
「ふえ?」
「ふえ?じゃなくて!依茉の恋バナはなんかないの!?って!」
「恋バナ…」
最近、クラスメイト(女子)の間で恋バナブームが来ているようで、毎日のように好きな人や彼氏の話をしてはきゃあきゃあと言っている。
恋をしている女の子はみんな可愛い。
聞いているのは楽しいから私も最初は輪に混ざっていたが、だんだんと飽きてきて今では端の方で新作のメロンパンを頬張っていたところだ。
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