バレンタインチョコと四人の恋
「だから…」


「だめ。そうやって帰るのもう今日で一週間でしょ？いい加減にして」




ずっと我慢していたが、もう限界だった。




「あなたたちのせいでこっちの負担が増えているの気づいたら？家でできることって言ったってそんなにないし、それをやったくらいでできたと思わないで。そんなに恋愛が大事なら、生徒会なんてやめてほしいわ」


「な…っ！そんな言い方なくない！？そりゃ、私たちだって申し訳ないと思ってるよ。だから両立できるように頑張って…」


「できてないじゃない。だからこっちがやることだけ増えていって、なのにあなたたちは呑気に恋愛？笑えるわね」


「百瀬さん、少し言い過ぎじゃ…」


「先輩は黙っててください。何も言わないから私が代わりに言っているんです」


「百瀬は恋したことねぇからわかんないんじゃね？俺たちの気持ちが」


「そんなもの、わかりたくもないわ」


「あのさあ、ずっと思ってたけどその見下すような言い方、なんなの？美人で成績優秀でスポーツもできるお嬢様だからって、私たちのこと馬鹿にしてるんでしょ？ごめんなさいね、住む世界が違くて」


「そんなこと思ってないわ」


「でもさーみんなそう感じてるよ」
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