バレンタインチョコと四人の恋
「いいわよ、一人で帰れる」
碧山くんといると、なぜかイライラする。
不器用で簡単なはずの仕事も倍の時間をかけてやっていて、なのに悪びれることなく無邪気に笑って生徒会メンバーと仲良く話していて。
…虫唾が走る。
「でも…」
「大丈夫だってば!私とまで仲良くなろうとしなくていいから。あなただって冷たい私からすぐに離れていくくせに…」
どうせ裏切られるなら最初から突き放す。
そうすれば、傷つかなくてすむから。
「私なんかよりも、碧山くんが生徒会に入った方がみんなも喜ぶんじゃないの。私はあんな言い方できない。素直じゃ、ないから、安西さんたちに嫌な言い方しかできない。だから、いつも嫌われるの」
素直に碧山くんみたいに相手を思いやれる言葉なんてかけてあげられない。
それで嫌われても、どうでもいい。
碧山くんといると、なぜかイライラする。
不器用で簡単なはずの仕事も倍の時間をかけてやっていて、なのに悪びれることなく無邪気に笑って生徒会メンバーと仲良く話していて。
…虫唾が走る。
「でも…」
「大丈夫だってば!私とまで仲良くなろうとしなくていいから。あなただって冷たい私からすぐに離れていくくせに…」
どうせ裏切られるなら最初から突き放す。
そうすれば、傷つかなくてすむから。
「私なんかよりも、碧山くんが生徒会に入った方がみんなも喜ぶんじゃないの。私はあんな言い方できない。素直じゃ、ないから、安西さんたちに嫌な言い方しかできない。だから、いつも嫌われるの」
素直に碧山くんみたいに相手を思いやれる言葉なんてかけてあげられない。
それで嫌われても、どうでもいい。