バレンタインチョコと四人の恋
ああ、なんだ。


少し変わろうと思えば、こんなにもうまくいくんだ。



私から歩み寄るのをやめていたから、みんなは離れていっただけで、私が諦めなければよかったんだ。




「ん、なになになに?なんか、仲良さそう?一匹狼だった朱音ちゃんが?俺がいない間に何があったの!?」




仕事もそっちのけで安西さんと横峯くんと話していると、後から来た会長と先輩達がそんな私たちを見て少し驚いていた。




「昨日ちょっと喧嘩?みたいになっちゃったんだけど、碧山くんのおかげで仲直りできてさらに朱音と仲良くなったって感じでーす」


「同じく」


「へぇー宙翔が…。えーいいないいな、朱音ちゃん俺とも仲良く…」


「会長うるさいです。無駄口叩いていないで早く昨日の分まで仕事してください」


「ええ、俺には相変わらず冷たいんですけどー」




あはは、と生徒会室に笑い声が響いた。
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