バレンタインチョコと四人の恋
「百瀬さん?どうかした?」


「な、なんでもないわ…!」




まさか、まさかね…。





文化祭が終わり、それから碧山くんはぱったりと来なくなった。


生徒会のメンバーじゃないから、当たり前だ。



廊下とかで見かけても、なぜかつい隠れてしまう。


わかっていたことなのに、なのになんでこんなにも胸が苦しいんだろう…?




「朱音はバレンタインデー誰かに作ったりするの?」


「え?ああ、もうそんな時期なのね」




安西さんの言葉で今がもう二月だということに気づく。




「私はもちろん彼氏にー!今年は手作りしちゃう!気持ち込めたいもんー」
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