バレンタインチョコと四人の恋
*
麗:ごめん、忘れてはいなかったんだけど、タイミングなくて…!
宙翔:それは全然いいんだけど、ちょっとお願いがあって…。俺の幼なじみからケーキバイキングの券二枚もらったんだけどさ、もしよかったら一緒に行かない?さすがに男一人で行くわけにもいかないし、友達とか誘ってみたんだけど、みんな乗り気じゃないからさ…
*
スマホを持ったまま「え?」と固まる。
碧山くんに…ケーキバイキングを誘われた…?
いや、でも、碧山くんは一緒に行く人がいなくて困ってたからたまたま私を誘っただけだ。
深い意味なんてない。
依茉ちゃんのことを思い出すが、これはあくまで傘を借りたお礼だと自分に言い聞かせ、碧山くんに了承の返事を送った。
*
碧山くんからケーキバイキングを誘われて二週間が経った。
その間に碧山くんとはLINEのやりとりが少し続いていた。
といっても、内容は他愛もないものだけど。
いきなり二人きりでケーキバイキングなんてそんな高度なことはできないから、LINEだとしても会話が続いているのは少しありがたかった。
今のうちに慣れておけば、直接話す時に少しくらいならちゃんと話せるはずだ。
麗:ごめん、忘れてはいなかったんだけど、タイミングなくて…!
宙翔:それは全然いいんだけど、ちょっとお願いがあって…。俺の幼なじみからケーキバイキングの券二枚もらったんだけどさ、もしよかったら一緒に行かない?さすがに男一人で行くわけにもいかないし、友達とか誘ってみたんだけど、みんな乗り気じゃないからさ…
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スマホを持ったまま「え?」と固まる。
碧山くんに…ケーキバイキングを誘われた…?
いや、でも、碧山くんは一緒に行く人がいなくて困ってたからたまたま私を誘っただけだ。
深い意味なんてない。
依茉ちゃんのことを思い出すが、これはあくまで傘を借りたお礼だと自分に言い聞かせ、碧山くんに了承の返事を送った。
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碧山くんからケーキバイキングを誘われて二週間が経った。
その間に碧山くんとはLINEのやりとりが少し続いていた。
といっても、内容は他愛もないものだけど。
いきなり二人きりでケーキバイキングなんてそんな高度なことはできないから、LINEだとしても会話が続いているのは少しありがたかった。
今のうちに慣れておけば、直接話す時に少しくらいならちゃんと話せるはずだ。