バレンタインチョコと四人の恋
…ああ、やっぱり無理だ。


半年間想い続けてきたのに、今更やめられるわけがない。



やっぱり私は碧山くんが、好きだ。





「…麗も、宙翔くんが好き、なの…?」




その時は、突然やってきた。


ぼーとしていた頭がその一言で一瞬でクリアになる。



依茉ちゃんは傷ついた顔をしながら私を見つめていた。



どうして?なんでばれたの?


もしかして気づかないうちに、バスケをしている碧山くんをずっと見つめていた…?



うまい言い訳が見つからず、仕方なく小さく頷く。




「そんな、だっていつから…」


「…入学式の日に、先輩に絡まれていた私を碧山くんが助けてくれて、それで…」


「…なんで、言ってくれなかったの?」
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